コンディショニング・シャンプー
髪の調子を整える・髪を調節するという意味。一般的には、傷んでパサついた髪をスタイリングしやすく、まとまりやすい髪にするシャンプーをコンディショニングシャンプーと呼ぶことが多いそうです。低刺激の界面活性剤を洗浄基材とし、髪の毛のたんぱく質などの溶出を抑え、痛みを少なくなるように設計されています。
■コンディショニング剤
コンディショニング剤は、髪の毛に吸着して、はじめて効果を発揮します。しかし、洗い落とすときにコンディショニング剤も一緒に流されてしまいます。この問題を解決したのが、カチオン性ポリマーです。これが、洗髪・すすぎの家庭で界面活性剤濃度が薄められると、コンディショニング効果を発揮します。カチオン性ポリマーは、傷んだ髪の毛により多く吸着し、洗髪後の髪の毛にしなやかさやしっとり感を与え、損傷を防止します。
■シリコーン油
シリコーン油は無色透明の物質で、分子量によって水のようにサラサラしたものから水飴状のものまで、さまざまな状態のものがあります。髪の毛に薄く広がって、サラサラしたすべりの良い髪の毛にします。
■薬用シャンプー
フケやかゆみを防いだり、頭皮をすこやかに保ったりする目的で作られたシャンプーが、薬用シャンプーです。フケやかゆみは、皮脂やその分解物、増殖した微生物などが刺激となったり、頭皮の新陳代謝を乱したりした結果、発生すると考えられています。したがって薬用シャンプーに配合されているフケ防止剤は、微生物の増殖を絵さえる殺菌効果を持ったものが多くなっています。
■リンスインシャンプー
使われているリンス成分には大きく2種類あります。ひとつはカチオンエッセンスと呼ばれるもの。カチオン性界面活性剤はすすぎ時に髪の毛に吸着して、リンス効果を発揮します。カチオン性ポリマーは、すすぎ時など髪の毛がぬれている時にコンディショニング効果を発揮します。もうひとつよく使われるのがシリコーン油です。このように、カチオン性ポリマーやシリコーン油のそれぞれの長所を生かしてつくられています。